免疫を上げるためには適度な運動が効果的です。
筋トレを健康維持の一環で行っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、過度な運動は免疫力を下げてしまう可能性もあるのです。
そこで、今回は多くの方が気になるであろう筋トレにフォーカスします。
筋トレをやりすぎるとなぜ低下するのか?その謎について以下のポイントを押さえて解説します。
・免疫力が低下するのはホント?!
・筋トレのやりすぎて免疫力が低下する理由
免疫力が低下するのはホント?
結論本当です。
実際に経験がある方も多いのではないでしょうか。
少しいつもよりハードにトレーニングした次の日は体が少しだる重かったり、熱っぽかったりなど。
こういった経験をした方も多くいると思います。
これは実は低下している状態で、風邪や不調を起こしてしまっている可能性があるのです。
まれにウィルスの感染(風邪)の可能性もあるので注意が必要です。
免疫力が低下する条件としてハードトレーニングやオーバートレーニングの方が免疫力が低下しやすいと考えられています。
適度な筋トレの場合は、低下の可能性も低いということをは覚えておきましょう。
筋トレと免疫は深く関係している
体内の免疫力を高めるには適度な運動は不可欠です。
適度に運動を行うとNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が増殖します。
NK細胞は体内に入ってきたウィルスや異物、感染した細胞、突然変異細胞を認識し攻撃破壊することが仕事です。
このNK細胞を増やすことが免疫力向上につながります。
また、筋肉量も免疫に関係しているのです。
筋肉量が多ければ多いほど体温が上昇しやすく、血行の改善にもつながります。
全身に酸素や栄養が行き渡るため免疫力が上がりやすいのです。
筋トレのやりすぎて免疫力が低下する理由2選
ここからは、オーバートレーニングによる低下の理由について解説していきます。
実際にトレーニングに励んでいる人はぜひご覧ください。
ストレスホルモン「コルチゾール・カテコールアミン」による影響
筋トレにおいて過度なトレーニングはコルチゾールやカテコールアミンといったストレスホルモンの分泌が促されます。
そのホルモンの影響により免疫機能が低下してしまうのです。
運動は多少なりとも体にとってはストレスです。
このストレスに勝つためにコルチゾールなどんホルモンが分泌されます。
コルチゾールは血糖値と血圧を上げストレスの強い環境でも生きられる体内環境を整えます。
しかし、コルチゾールのデメリットとしては免疫細胞の働きを抑制してしまうため運動直後は一時的に免疫が低下してしまうのです。
免疫力アップを目的に運動している方は、マラソンや高強度トレーニングなどのトレーニングは避けておきましょう。
また免疫力アップには栄養補給やタンパク質の補給も重要です。
タンパク質につきましては当サイトでもご紹介していますので是非ご覧ください。
運動にて興奮した交感神経によって低下する
免疫力低下には自律神経も大きく関わってきています。
人間の体には交感神経と副交感神経という2系統の自律神経があります。
主に体内機能のコントロールをしており、免疫の調整も担っています。
交感神経と副交感神経の作用は対照的だと言われています。
また、免疫には2つのモードがあります。
1つ目は「学習モード」です。
リンパ節の免疫細胞が病原体の情報を学び活性化するものです。
2つ目は「パトロールモード」です。
免疫細胞が体中をめぐり病原体に感染してしまった細胞を攻撃します。
この2つのモードが激しい運動により交感神経が優位に立ちパトロールモードにストップがかかってしまいます。
すると、免疫細胞がリンパから出にくくなり免疫力が低下してしまうのです。
適度な運動は免疫力を向上させる!
以上が筋トレによって免疫力が低下する理由でした。
適度な運動は健康にも良い効果を示しますが、過度な運動はその逆効果となる可能性があります。
軽い運動を継続し行うことで、免疫力アップを期待できるでしょう。
記事監修
令和の虎/虎共同開発フジコツー/FUJI-KOブランド/腰痛2800万人を減らしたい/Amazon著書7冊/3度クラファン成功/デジハリ大学院ヘルスケアアワード特別賞/元プロ格闘家